この度、当社は、沼津市(管理者 沼津市長 賴重秀一、同市清掃プラント、以下「沼津市」といいます)と2020年5月18日付で「落じん灰売り払い契約」(以下「本契約」といいます)を締結しました。
当社の貴金属回収設備(本社工場=静岡県富士宮市)
落じん灰を投入すると全自動で破砕・分級・選別を行います。
落じん灰ピット
■ 本契約について
国内の清掃工場では通常、焼却灰から落じん灰を分別せずに、焼却灰をそのまま最終処分場に埋めるか、もしくはセメント会社や溶融会社に処理料を支払いリサイクル(以下「資源化に伴う費用」といいます)しています。
当社は、落じん灰から貴金属(金、銀、銅、プラチナ、パラジウム)を高品位で回収する技術を確立しています。
当社は本技術を活かし、沼津市と本契約を締結しました。
通常の焼却炉(ストーカ炉)では、主灰と落じん灰は、水分を充満させたピットに一緒に落として粉塵対策と熱対策を行っているため、落じん灰を区分分けして回収することはできません。
沼津市は、落じん灰を区分分けして回収できる改造を行いました。
イメージ図
沼津市清掃プラント 落じん灰シュート
■ 提供できるメリット
本契約により当社が沼津市に提供できるメリットは 、以下のとおりです。
当社が落じん灰を買取ることによって、歳入の増加及び、落じん灰の買取量だけ資源化に伴う費用を削減することができるため、歳出の減少にもつながります。
■ 今後の展望
本契約は、鳥取中部ふるさと広域連合、印西地区環境整備組合、多摩ニュータウン環境組合、浅川清流環境組合に引き続き5件目の、落じん灰の有価買取契約となります。
落じん灰の有価買取りが広がることで、従来、そのまま最終処分場に埋めるか、もしくは資源化に伴う費用を負担したリサイクルにより、おそらく永遠に日の目を見ることができなくなる貴金属(金、銀、銅、プラチナ、パラジウム)に光をあてることを社会的使命と捉え、本事業の拡大に努めて参ります。
問合せ先 営業部営業一課 竹川友祐
(TEL:0544-58-5800)
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